【UE5】ProgressBar(プログレスバー)の各種設定について【ゲーム開発】

基本情報
Progress Bar(プログレスバー)は、進行状況を視覚的に表示するウィジェットです。ゲーム内では、以下のような用途でよく使われます。
✅HP(体力)やMP(マナ)バー
✅ロード進捗の表示
✅経験値ゲージ
✅スキルのクールダウン時間の表示
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | Progress Bar |
略称 | なし |
用途 | 進行状況をバーで可視化 |
主なプロパティ | Percent(割合)、Fill Color and Opacity(色と透明度)、Style(スタイル) |

プログレスバーは、値を0~1で制御する必要があるため、気を付けてください。
過去に動画でHPバーについて実際に作っていますので、興味がある方はご視聴どうぞ!
Style項目について

・Background Image(背景画像)
背景部分の見た目を変更する設定。
デフォルトでは透明だが、カスタムテクスチャを適用すると枠をつけたり、特定のデザインにできる。
・Fill Image(塗りつぶし画像)
バーの進行部分の見た目を変更する設定。
テクスチャやカラーを変更することで、よりリッチな見た目にできる。
・Marquee Image(マーキー画像)
バーがアニメーションで動くときの見た目を変更する設定。
進行状況を示すロードバー(例:読み込み中のUI)に使われる。
・Enable Fill Animation(塗りつぶしアニメーション)
バーの値が変化するときにアニメーションで滑らかに動くようにする設定
Style項目の詳細

Image SizeやMarginなど、さらに細かいカスタマイズができる項目があります。
これらを理解すれば、より自由にプログレスバーのデザインを調整できる。
項目名 | 説明 | 設定例 | 用途例 |
---|---|---|---|
Image | 設定するテクスチャ画像 | T_Progressなど | HPバーの背景デザイン |
Image Size | 画像のサイズ(X、Y) | 200,20 | 背景画像の大きさを調整 |
Margin | 画像の四隅を切り取る比率 | 0,0,0,0 | 角の装飾を保ちつつ拡大縮小 |
Draw As | 画像の描画方法 | Box,Border,Image | 背景の表示スタイル変更 |
Tint Color | 画像に適用する色 | 0,0,0,0.5 | 背景の半透明カラー |
Tiling | 繰り返しの適用方法 | Notile,Horaizontal,Vertical | 背景のテクスチャ繰り返し |
Mirroring | 画像を反転するか | NoMirror,Horizontal,Vertical | 左右・上下の反転設定 |
Bar Fill Type

Bar Fill Typeはプログレスバーの進行方向を制御する設定です。
通常はLeft to Right(左から右)に設定されていますが、さまざまな方向や形状で塗りつぶすことが可能です。
設定名 | 説明 | 用途 |
---|---|---|
Left to Right | 左から右へ塗りつぶされる | HP・MPバーなどの標準的なUI |
Right to Left | 右から左へ塗りつぶされる | 敵のHPバーや特殊なゲージ |
Top to Bottom | 上から下へ塗りつぶされる | 液体ゲージや時間制限UI |
Bottom to Top | バーが下から上へ塗りつぶされる | 燃料ゲージ・温度ゲージ |
Fill from Center | バーの中央から外側へ広がる | ボス戦の特殊UI・エネルギーチャージ |
Fill from Center Mirror | 両端から中央に向かって塗りつぶされる | 二つのエネルギーが融合する表現 |
✅Bar Fill Typeはプログレスバーの塗りつぶし方向を決める設定
✅ゲームのUIデザインに応じて最適なタイプを選択する
✅エネルギー・HP・スキルゲージの演出を強化できる
活用テクニック
・HPゲージの遅延アニメーション
2つのプログレスバー(現在HP用&減少HP用)を使って滑らかに減るエフェクトを作る
・スキルのクールダウンゲージ
Elapsed Time / Cooldown TimeをSet Percentで適用
・UIの最適化
Tickで毎フレーム更新せず、HPが変わったときにだけSet Percentを実行
まとめ
✅Progress Barは進捗やHPを表示するUI要素
✅PercentをバインドするorSetPercentで制御
✅HPの割合に応じてFill Colorを変えられる
✅2つのバーを重ねてHPゲージを滑らかに減らすアニメーションも可能